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Coffee Break Beatles No.64 「ハ長調はなぜ少ない?」

昨日の祝日も例によって、手足にオモリをつけて歩行訓練を行いました。
そして、例によってi-Podを全曲ランダムモードで聴きながら。
全曲ランダムモードいいですよ。是非みなさんにもお勧めします。

5kmのコースも終盤にさしかかる頃、それまでの曲とは全然違う、「彗星」のごとく(注;いい意味というわけではありません。とにかく他と違うという意味で)響き渡る曲が現れました。
Let It Beであります。
Let It Beがこれからかかるぞとわかって聴くのと、予想していないのがいきなりかかるのとは違いますね。Let It Beというのはそれほど異彩を放って聴こえます。

その理由として考えられるのが、この曲はハ長調だからではないか、と。
古今東西、ハ長調の楽曲は大変少ないんです。
ビートルズにおいても、さーっと考えただけでも、Hello Goodbyくらいしか思い浮かびません。

ハ長調は初めて学校で習う音階です。そして、ピアノをはじめ鍵盤楽器はハ長調を標準に設計されています(つまり白鍵)。
だから、ハ長調は音楽の標準という印象を我々持つのですが、教育音楽以外はハ長調の曲は少ない、というかほとんどないんです。
これは大きな謎です。

鍵盤楽器以外の種類の楽器ではハ長調に標準設計されているものはほとんどありません。
ギターやベースはA(イ)(ラ)やE(ホ)(ミ)が標準になっています。
ロックの世界ではキーA(イ長調)が多く、キーE(ホ長調)も多いです。

A(イ)が数える1番目の位置にある背景はわかりませんが、人間がオギャーと生まれる音(440kHz)でもあるので、そこが一番安心するのかもしれません。
実際弦楽器ではAで一番弾きやすいようにできています。
鍵盤楽器以外では、ハ長調(C)を推薦するような楽器は、見当たりません。

さらに興味深いことは、ピアノ専門の曲(クラシックなど)でも実はハ長調の曲はほとんどありません。
ショパンをはじめとする名曲の数々は♯や♭だらけの曲が多く、黒鍵を多用します。

ここで、ピアノの根本的なところをじっくり考えてみます。
そもそも黒鍵よりも白鍵の方が弾きやすいのでしょうか?
そんなことはないのではないでしょうか?
人間の手の作りを考えてみますと、白鍵のみ弾くようなのっぺらとした作りにはなっていません。
黒鍵を取り混ぜる方が演奏は楽で、かつよい演奏ができるのではないでしょうか?
黒鍵の音階を頭にタタキ混むのは白鍵よりは大変ですが、一度タタキ込んでしまえば、黒鍵の方が都合よいかもしれません。

こう考えると、白鍵であるハ長調はピアノの標準設計である、という発想から外れる必要があるように思います。
むしろ、教育のために黒鍵を使わなくて済むようにしているだけではないでしょうか?
そして、教育用には、成熟した音楽ではあまり使わない音階、つまりハ長調、を選んだのではないでしょうか。
そして、本当の音楽は黒鍵を使うように。

さらに、本当の音楽と教育用の音楽の調を敢えてすみ分けたのかもしれません。ただしそのことは必須かどうかわかりません。

言えることは、ハ長調の音楽は、あの「おじぎ」の伴奏に象徴されるように、「よい子ちゃん」音楽に聴こえます。
もし、学校音楽教育がギターを用いて、イ長調(A)を標準として行ったなら、少年少女たちをもっと素直に音楽の世界に憧れるのかもしれません。

しかしそれにしても、ビートルズのLet It BeやHello Goodbyはハ長調のよい子ちゃん音楽の要素もありながら、それだけでは終わらない魅力を持っています。
私を含め多くの若い人が、音楽に対する一種のつまらない感覚から楽しみの世界へいざなってくれたビートルズはやはり素晴らしいですね。
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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